近年健康志向の高まりもありギー(ghee)が注目されています。
ギーとは何なのか、バターとの違いも交えて紹介していきます。
ギーとは何?
ギーとは無塩バターを加熱し、余分な水分やタンパク質等の不純物を取り除いた、純粋な乳脂肪のことです。「奇跡のオイル」とも呼ばれています。
また、ギーは水分がほぼゼロの為腐りにくく常温での保存が可能で、バター同様に料理等にも幅広く使用することができます。
ギーの成分・栄養
ギーには脂肪分以外にも体に良い栄養素が含まれています。
ここではギーに含まれる栄養素を紹介します。
βカロテン
強い抗酸化作用をもたらします。
体の酸化は肌のしみ、しわ、たるみ等、あらゆる老化を加速させてしまいます。
中鎖脂肪酸
MCTオイルと言われる油分の主成分で、一般的な油分よりも早いスピードで消化され、エネルギー源となりやすい性質があります。
また。毎日摂取することで運動能力の向上、疲労軽減の効果も期待されま。
酪酸
腸内環境を整え、便秘解消・免疫力向上に貢献します。
また、ガン化した細胞のアポトーシス(自殺)を促し、大腸がんの発生を抑制する効果があると考えられています。
オレイン酸
悪玉コレステロールを減少させる効果が期待されます。
動脈硬化や心筋梗塞等の生活習慣病予防に役立ちます。
バターとの違い
ここまでギーについて紹介してきました。次は私達により馴染みのあるバターとの違いについて紹介していきます。
上記にも述べたようにギーは無塩バターを加熱し、余分な水分やタンパク質等の不純物を取り除いた、純粋な乳脂肪のことです。
その為バターと比べてより脂肪分が多く栄養素等他の点にもいても違いが見られます。
項目 | ギー | バター |
主成分 | 99.8%脂肪 | 約83%脂肪+水・タンパク質 |
エネルギー(100g) | 898kcal | 約763kcal |
発煙点 | 約250℃ | 約180℃ |
保存方法 | 常温保存可能 | 冷蔵保存が必要 |
乳糖 | ほぼゼロ | 微量を含む |
上記の表のように様々な点で違いが見られます。
ギーはバターをさらに精製した最終形態とも言え、加工によって不純物を除去しているため、より安定したオイルになります。
おすすめの使用方法
最後にギーのおすすめの使用方法について紹介していきます。
バターコーヒー
ギーが広く知られるようになった代表的な使用方法です。
いつものコーヒーにギーを入れてミキサー等で撹拌を行い乳化させれば完成です。
パンに塗る
これも簡単にギーを使用できるおすすめの方法です。
いつもパンに塗るバターをギーに替えるだけでギーを摂取することができます。
その他
その他にもお菓子作り、炒め物等、バターを使用する様々な物をギーに置き換えることができます。
また、保湿効果がある為美容オイルとして荒れた手や唇に塗り込んで使用することも可能です。
終わり
ここまでギーについてその効果やバターとの違いについて紹介してきました。
ギーは健康にうれしい効果が多くあります。皆さんもこれを機会にギーを使用してみましょう。